近年、あらゆる分野において、動画配信の需要が高まってきています。医療、教育、建設、と最早、動画配信はエンターテイメント分野に限らないものとなってきています。目的も多岐にわたり、研修、講演、監視カメラによる遠隔地監視など様々となります。当然、それらの動画は外部に漏れてしまっては困るもので、高いセキュリティが求められるものとなります。本記事では、そういったセンシティブな内容の動画を配信する際に、セキュリティを高める方法について説明します。

動画配信のセキュリティ事情

様々な分野で動画配信が活用されるにつれ、よりセキュリティの高い動画配信が求められています。よくあるセキュリティ対策としては、動画にアクセスできるユーザを制限することや、動画自体を暗号化配信する方法があります。

もちろん、こういった対策は悪意を持った第三者には有効となりますが、悪意を持ったユーザに対してのセキュリティは十分とは言えません。例えば、こちらの記事にあるように動画を暗号化配信したとしても、ユーザは動画を簡単にコピーしてしまうことが可能です。

そのため、動画が外部に漏れないための対策を強化したい場合には、DRMの導入を検討される方がよいでしょう。

動画配信のセキュリティを高めるDRM

動画を配信する上での不正コピー対策として、DRMを用いることはエンターテイメント業界では一般的なものでしたが、近年では様々な分野にも浸透しつつあります。

DRMとは、「Digital Rights Management」の略で、デジタルコンテンツの著作権管理技術の総称です。エンターテイメントの分野では、動画コンテンツの権利保持者であるハリウッドなどの大手スタジオが、自身の動画コンテンツの配信を許可する要件として、認可されたDRM技術の導入が必須となっています。

DRMは前述の暗号化配信よりも強固な不正コピー対策技術であり、動画配信の分野における不正コピー対策技術のデファクトスタンダードとなっています。[1]

現在、何らかの動画配信をされている、あるいは、これから動画配信をされる場合はDRM導入の検討をされてみてはいかがでしょうか。

さいごに

よく、DRMは高額である、技術が難しく導入は厳しい、といったイメージを持たれている方がいらっしゃいますが、弊社のMulti DRM Kitは、そういった導入へのハードルを下げるサービスとなります。AWS Elemental MediaServicesなどのクラウドサービスとも連携が可能となっており、より導入へのハードルは低くなっています。DRMの導入を検討されている方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。



  1. DRMについて、より詳細を知りたい方はこちらの記事も参照ください。[]